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☆土佐(高知県)の「修行の道場」を締めくくる霊場、安産・厄除け・眼病祈願で信仰集める☆
38番札所から50㎞余、徒歩ですと11時間もかかる長い道のり、土佐路の西南端、宿毛市にある「修行の道場」最後の霊場・延光寺。山門をくぐって境内は、整然とした落ち着いた雰囲気に包まれている。
山門
寺の起りは、神亀元年(724)に僧・行基菩薩が聖武天皇の勅命を受けて、安産、厄除けを祈願して薬師如来像を彫造、これを本尊として本坊のほか十二坊を建立したのが開創とされている。当時は、薬師如来の瑞相にちなんで亀鶴山と称し、院号は施薬院、寺名を宝光寺と呼び、また、本尊の胎内には行基菩薩が感得したという仏舎利を秘蔵したと伝えられている。
本堂
弘法大師がこの寺を訪ねたのは延暦年間(782〜805)で、桓武天皇の勅願所として再興、日光・月光菩薩像を安置して、七堂伽藍を整えた。このとき大師が錫杖で地面を突いて湧き出た霊水が、今日に伝わる「眼洗い井戸」である。この井戸は、眼病にご利益があるといわれています。
大師堂(奥中央)
ところで、現在の山号、寺名の由来は平安中期、延喜11年(911)のころ、竜宮に棲んでいた赤亀が背中に銅の梵鐘を背負ってきたという。僧たちは早速これを寺に奉納して、これまでの山号、寺名を「赤亀山延光寺」に改めた。
梵鐘を背負った大赤亀の石像
この梵鐘は高さ33.6㎝、口径23㎝の小鐘で、国の重要文化財に指定されている。境内には、赤い大きな亀が背中に鐘を乗せた姿の「大赤亀の石像」があり、赤亀伝説をモチーフにしたものだということです。
駐車場 あり・無料
宿坊 なし
公式HP なし