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☆橋の開通までは渡船利用の珍しい札所、本尊・波切不動明王は航海安全の仏様☆
青龍寺を遍路するとき、昭和48年に橋が開通するまでは、浦ノ内湾の湾口約400mを船で渡らなければならなかったものです。弘法大師も青龍寺を創建するさいに船で渡っていました。船で渡ってからも待ち構えるのは石段。両側に古木が生い茂った石段を登って仁王門に到着、さらに170段の石段を登った先にお堂が広がります。
山門
境内まで続く石段
この寺の由来は、弘法大師が遣唐使の一員として唐に渡り、長安の青龍寺で恵果和尚から真言の秘法を授かります。大師はその恩に報いるため日本に寺院を建立しようと、東の空に向かって独鈷杵(どっこしょ)を投げ、有縁の勝地が選ばれるようにと祈願しました。帰国後、大師がこの地で巡教の旅をしているときに、独鈷杵がいまの奥の院の老松にあると感得、ときの嵯峨天皇に奏上、弘仁6年(815)、この地に堂宇を建て、石造の不動明王像を安置し、寺名を恩師に因み青龍寺、山号は遙か異国の地から放った「独鈷」を名のっています。
本堂
大師堂
また、本尊の波切不動明王像は大師が入唐のさい、暴風雨を鎮めるために現れたと伝えられ、いまも航海の安全や豊漁、世間の荒波をも鎮めてくれると、深く信仰されている。
◇アクセス情報
所在地 〒781-1165高知県土佐市宇佐町163
電話 088-856-3010
駐車場 あり・無料
宿坊 なし
公式HP なし