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 ”四国八十八ヶ所”お遍路の旅   「香川県」 

   弘法大師ゆかりのお寺を巡るお遍路。四国八十八ヶ所最後の地香川県(讃岐の国)です。「涅槃(ねはん)の道場」と位置づけられていますが、煩悩が消え、悩みなどを脱して安楽の境地に達することを意味します。四国全県巡る、1400㎞余の長い道のりのゴール地点です。66番札所から88番札所まで                                                           
各寺の名をクリックしてください!
   
66 雲辺寺 67 大興寺 68 神恵院  69 観音寺 70 本山寺  71 弥谷寺  72曼荼羅寺  73出釈迦寺  74 甲山寺 75 善通寺
76 金倉寺  77 道隆寺  78 郷照寺  79 天皇寺  80 国分寺  81 白峯寺  82 根香寺  83 一宮寺  84 屋島寺  85 八栗寺 
86 志度寺  87 長尾寺  88 大窪寺               



■第八十七番札所 長尾寺(ながおじ) 

              ☆本尊は再三の火災から逃れ市民から親しまれる、歴史上の人物ゆかりの地☆

   同じさぬき市の
86番札所の志度寺から7㎞、徒歩で約2時間を要して到着したのが街中に建つ古刹が長尾寺。地元の人からは、「長尾のお観音さん」と呼ばれ、親しまれています。大わらじが目立つ鐘楼門をくぐると正面に本堂が見えてきます。

             鐘楼門
   
   この寺の開創は聖徳太子という説もありますが、天平十一年(
739)に僧・行基菩薩の説が一般的。行基がこの地を歩いていると道端に楊柳の霊夢を感じ、その木で聖観音菩薩像を彫造し本尊としました。

              本堂

   その後、弘法大師がこの寺を訪れ、入唐が成功するように年頭七夜に渡り護摩祈祷を修法して国家安泰と五穀豊穣を祈願されました。唐から戻った大師は、再びこの地を訪れ「大日経」を一石に一字ずつ書写し供養塔を設立し、その時に真言宗に改宗。長きに渡り多くの天皇から帰依された寺でしたが、天正の兵火により、本堂以外は灰燼に帰します。江戸時代に藩主松平頼重が、堂塔を整備。その時に天台宗に改めています。

            大師堂

   鐘楼門に近い参道の両側には、写経を埋めた上に立つ「経憧(きょうどう)」と呼ばれる石柱がそれぞれ安置されていて、これは鎌倉時代の半ば、元寇の役の犠牲者を祀るものとされ、国の重要文化財に指定されています。

             経憧

    本尊の聖観音菩薩像は、これまで度々の火災にあいながら、被災を免れ無事であることから、「長尾の観音さん」と親しまれ、災いから守ってくれるご利益が授かるとして、多くの信仰を集めています。

           境内の様子

    また寺は、歴史上の人物ともゆかりがあると伝えられており、源義経の側室・静御前が得度した寺ともいわれ、剃髪塚も残されていて、この地で没したと伝えられています。                                    



◇アクセス情報                                           

所在地   〒769-2302 香川県さぬき市長尾西653            
電話    0879-52-2041                                        
駐車場   あり                            
宿坊    なし                           
公式HP   
http://nagaoji.com/



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