”四国八十八ヶ所”お遍路の旅 「香川県」
弘法大師ゆかりのお寺を巡るお遍路。四国八十八ヶ所最後の地香川県(讃岐の国)です。「涅槃(ねはん)の道場」と位置づけられていますが、煩悩が消え、悩みなどを脱して安楽の境地に達することを意味します。四国全県巡る、1400㎞余の長い道のりのゴール地点です。66番札所から88番札所まで
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■第八十六番札所 志度寺(しどじ)
☆藤原氏ゆかりの寺、にらみを利かす仁王門は運慶作・閻魔大王も安置☆
香川県東部、さぬき市の志度湾に面して建立される志度寺。海の向こうはるかには、屋島や五剣山の稜線を望めます。広い境内には、シンボルにもなっている五重塔など数多くの堂宇が点在し、山門では仁王像と大わらじが、お遍路さんを出迎えます。
シンボル五重塔と山門
この寺の開創は古く推古33年(625)、四国霊場屈指の古刹です。海洋技能集団海人族の凡園子(おおしそのこ)が霊木を刻み、十一面観音(かんのん)像を彫り、精舎を建てたのが始まりと言われています。
本堂
その後、藤原鎌足の息子、藤原不比等が妻の墓を建立し「死度道場」と名づけられました。その息子房前の時代、持統天皇7年(693)、僧・行基菩薩とともに堂宇を拡張し、僧侶の学問と信者の修行の道場として栄えました。室町時代には、四国管領の細川氏の寄進により繁栄しましたが、戦国時代に荒廃。その後、様々な支援を経て、寛文10年(1671年)高松藩主松平頼重の寄進などにより再興されました。
大師堂
境内にある仁王門は運慶の作で、1671年に建立されたもので、全国的にも珍しい三棟づくりの構造になっています。国の重要文化財に指定されています。
運慶作の山門
また、志度寺の閻魔大王は、本尊の十一面観音(国の重要文化財に指定)と同体とされ、頭上に十一面の仏面をいただく姿で、極楽往生・蘇生の閻魔と呼ばれています。閻魔堂に安置の閻魔大王像は、室町時代の作です。
閻魔堂
このほか、曲水式庭園は室町時代に作られたもので、禅式枯山水庭の定型を採り京の竜安寺を感じさせます。
◇アクセス情報
所在地 〒769-2101 香川県さぬき市志度1102
電話 087-894-0086
駐車場 あり(無料)
宿坊 なし
公式HP なし
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