札幌の狸小路商店街は、市内の中心部にある北海道内でも最も古い商店街のひとつです。JR札幌駅から歓楽街の「すすきの」にかけて南北に延びる駅前通りの「すすきの」寄りに位置し、そこから商店街は東西に1丁目から7丁目まで7つのブロック、その総延長は900m、店舗の数は約200軒。歩いていても雨や雪が入ってこない、路上全体を覆うロングアーケードとなっています。ここを歩いてみると結構な運動量を感じます。
この商店街のルーツは、明治2年(1869年)明治政府の「北海道開拓使」が置かれて間もなくの明治6年(1873年)ごろ、商店街の一部にまず商家や飲食店が建ち並び始め、そのころその一角が「狸小路」と呼ばれたということです。その後札幌の発展とともに今の商店街が形成されたとういうことで、2023年で、150歳を迎えます。
「狸小路」の名の由来は、飲食店の女性たちが言葉巧みに男たちを誘ったことを狸になぞらえたという説や当時その界隈に狸が住んでいたことからその名がつけられたという説もあります。
商店街のお店も、時代の流れや後継者がいないなどの理由から姿を消していくものもありますが時代に人気に合わせて新しいお店も次々に出現しています。また、1丁目の横には創成川が流れ、憩いの場が設けられているほか、その川を挟んだ対岸に、外国人観光客に人気のある海産物や農産物を販売する「二条市場」もあり、相乗効果で商店街の発展が期待されています。